バンライフをしながらオーストラリアで看護師をしているAkiです。
今回は、田舎の病院で働く私がおすすめする医学本を紹介していきます。特に救急医療に興味がある人や、救急に関連する場所で働いている人に心強い内容なので、参考にして頂けたら嬉しいです。
おすすめの医学書
本のタイトルは「ABCDs of Emergency Medicine」。ずばり「救急医療」に関する本なんです。
この本を勧めるということは救急救命室に勤務しているのか?と思うかもしれません。実際は救急外来だけではなく、病棟や透析室とも兼務しています。そんな私がどうしてこの本を持っているかは、私の職場が少し特殊だからです。
私の職場についてはこちらを参考にしてください。
「救急に関連するところで働いていないから、自分には関係ない」と思ったアナタ!救急医療は救命室だけで行われるものではありません。病棟でも急変は起きますよね?そんな時に落ち着いて行動するためにも、この本はおすすめなんです。
概要
この本は11の大きな項目から構成されています。
- Critical Care
- Trauma / Injury
- Analgesia and Sedation
- Paediatric Emergencies
- Geriatric Emergencies
- Medical Emergencies
- Medical Emergencies
- Surgical Emergencies
- Obstetric Emergencies
- Toxicological / Environmental Emergencies
- Toxicological / Environmental Emergencies
- The Challenges of COVID-19
この11つの大項目を元に、さらに細かく救急時の対応が書かれています。
おすすめポイント
1.対応方法がチャート形式でわかりやすい
この本は様々な救急のシチュエーションをもとに、とても細かく対応方法が書かれています。そのため607ページもあり、辞書のように分厚いです。充実した内容なので勉強になるのですが、分厚くて読みづらい…なんて思ってしまうことも正直あります。
そんな時に役立つのはこのチャートです。どのようにアセスメントを進めていけばいいのか、各アセスメントで何に注目しなければならないかが一目でわかるようになっているんです。
2.キーポイントに全てが凝縮されている
各チャプターの最初にキーポイントが書かれています。そのキーポイントさえ押さえれば十分、と言えるほどまとまっているんです。
さらに細かい部分をじっくり読むことによって知識が深まりますが、ささっと調べたい時や見直したい時にはキーポイントを読めば、問題なし!
3.重要ポイントは表にまとまっている
観察項目や薬剤の投与量など救急対応で覚えておきたいポイントが表にまとまっているので、わかりやすいんです。気になる情報が一目瞭然でまとまっているので、パッと目に入るので大助かりです。
表をチェックするだけでもキーポイントより深い理解が出来るので、少しの空き時間で勉強したい時にピッタリです。
もう1つのオススメな本
「内容が良いのはわかったけど、さすがにこんなに細かい本はなぁ…」と思ったアナタ。
そんな方におすすめなのはこちらです。
この本は「ABCDs of Emergency Medicine」の姉妹本。おすすめポイントの1つめに紹介した「チャート」がまとまった本なんです。
このチャートを押さえれば十分に救急対応が出来るので、この本だけでもおすすめ出来ます!薄くて持ち運びに便利なので、私は仕事用のカバンに入れて持ち歩いています。
さいごに
いかがだったでしょうか?
オーストラリアの医療従事者や医療系の学生には、1冊持っておくと本当に心強いですよ!みなさんにもおすすめの医学書があったら、ぜひ教えてくださいね!
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