旅行先に人気のオーストラリアですが、タスマニアについて知っていますか?今回はタスマニアの第2の都市であるロンセストンから北東部をドライブ旅した様子をお届けします。旅の参考になれば嬉しいです。
1日目 – Launceston から Bridport –
1.レンタカーを借りる
タスマニアを周遊するなら車をレンタルするのが一番です。高速バスがあるので町と町の移動はバスでも可能ですが、本数が少ないですしロンセストンやホバート以外の町には公共交通機関が発達していません。タスマニアの旅、特にホバート以外を散策するとなるとレンタカー一択だと言えます。
今回私がレンタルしたのはAVISです。ホテルの中にある店舗で、営業時間時間外の返却も可能でした。
2.Hillwood Berries Farmgate
まず向かったのがベリーファーム。その名の通り、様々なベリーを育てている農園です。季節によって違うベリーを自分で摘むことが出来ます。
日本の場合、農園でそのまま摘みながら食べ放題となることが多いと思いますが、このファームは食べ放題ではありません。容器をもらうので、そこに好きな分だけ量り売りとなるシステムです。
私が訪ねた2024年5月は、苺とクランベリーを収穫出来ました。
広大な敷地で、ベリーの木がずらーっと目の前に並んでる光景にウキウキします。金曜の午前中のせいか、私以外誰もベリー摘みをしていませんでした。ということで完全に独り占め状態でした。
秋の終わりなのでシーズンが終わりということもあり、あまり摘めないかもしれないと思いましたが、こんなに取れました!
左からブラックベリー、ラズベリー、苺です。ブラックベリーは私が収穫したものではなくて、お店で購入したものです。ブラックベリーはすべて収穫が終わっていたのですが、まだ商品ケースに並んでいました。そう自分で摘みに行かなくても、お店でベリーが買えちゃうんです。
この日は晴天でしたが、残念ながら悪天候の日に当たってしまうこともあるかもしれません。また旅程の関係で時間がない人などには、お店で買っちゃうのも1つの手です!
お店にはカフェも併設されていて、ベリーを使った商品が並んでいました。飲食スペースは店内だけではなく外にもあるので、天気のいい日はお日様を浴びながら気持ちよく楽しめると思います。
ファームへの行き方
このファームは車がないとアクセスが難しいです。ですが、幹線道路から外れて10分くらいで着くので運転に不慣れな人でも問題なく行けると思います。
3.灯台とペンギン
次に向かったのは灯台です。今回の旅の目的は、なるべく海岸沿いをぐるっとドライブすることでした。そこで向かったのはLow Headです。
実はここ、ペンギンの生息地なんです。ペンギンツアーも開催されているそうです。私は時間の都合上参加が出来ませんでしたが、興味がある方はぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?
ペンギンツアーには参加しなかった私ですが、実は野生のペンギンを見ることは出来ました。たまたま居合わせた地元の人に巣穴の場所を教えてもらって、寝ているところを見られたんです!
周囲の草木にピントが合ってしまい少しぼけていますが、ペンギンがいるのがわかりますか?とても小さくて可愛らしかったです。
灯台に行ったのに写真を忘れてました(笑)グーグルマップに掲載されている写真を参考にしてみてください。
4. 宿
実は夜勤明けで始めた今回の旅。もうすでに眠くて仕方なかったので、早めに宿に行きました。
お世話になったのはPlatypus Park Country Retreatという、ファームの中にある宿です。コテージみたいな温かみのある雰囲気がありました。
部屋から裏庭に出られ、ファームにいる牛を見ることも出来ました。またとてもフレンドリーな犬も母屋から遊びに来てくれてホッコリしました。
5. 夕食 -The Bridport Bunker Club-
宿のオーナーさんにおすすめされたパブで夕食をとることにしました。町の中心部まで車で10分足らずで行くことが出来ます。小さい町ですが、いくつか飲食店があるので気分に合わせて選ぶことが出来るのは嬉しいですね。
オーダーしたのは、この日おすすめのホタテのフライです。日本ではホタテのフライなんて珍しくないと思いますが、オーストラリアではなかなかホタテのメニューは見ません。漁業が盛んなタスマニアならではのお食事です。
ホタテの味が濃くて、とても美味しかったです。…でもこれで34ドル=3500円(2024年5月のレート)。物価が高いので、外食はそこそこかかるのでご注意ください。
お客さんはほぼ地元の人ばかりだったので、一見すると入りにくいと思うかもしれません。でもスタッフもお客さんもとてもフレンドリーでした。ゆったりとした雰囲気でお食事を楽しめるパブです。
2日目 – Bridport から Bicheno –
朝食は前日にロンセストンにあるベーカリーカフェで購入したパンと、ファームで摘んだベリーを頂きました。絶対におすすめのベーカリーなんですが、特にクロワッサンが美味しいんです!1日経ってるとは思えないほどサクサクでした。
1.トマホークビーチ
この日の予定はノープランでただひたすらドライブ。途中この先に何があるんだ?と気になった私が辿り着いたのがこのビーチ。
残念ながら潮が引いている時間帯でしたが、その時間だからこそ見られる岩場が見えてそれも印象的でした。
ボートランプもありボートを所有している家も多くある様子だったので、釣りを楽しむ人が多いんだろうなと想像します。
何があるわけではないですが、ビーチを独り占めしたい、ゆっくりと過ごしたい、と思う方にはピッタリのビーチです。
2.マウント・ウィリアム国立公園
出来るだけ海岸近くを走って、宿を予約した町に行こうと思っていました。ただひたすら走っていたのですが、気づかずに途中から国立公園に入っていたんです。
この国立公園は広大なのでキャンプをして、ウォーキングやハイキング・釣りなどを数日かけて楽しむ人が多いようです。
今回はドライブで通過しただけですが、2つの場所で休憩をして写真撮影も楽しんだので紹介します。
1)アンソンズ・ベイ
国立公園のすぐ隣にある本当に小さい集落ですが、コテージなど宿泊施設もあります。
この日は天候がイマイチでしたが、晴天時は海底まで見ることが出来るそうです。湾をぐるっと歩くことが出来るウォーキングトレイルもありました。
2)アンソンズ・リバー橋
アトソンズ・ベイ越して、国立公園内を南下していく道は勾配もあり蛇行している道が続いていました。かなり傾斜のある道を下ると、突然出てきたのがこの橋です。
駐車場があり、橋の左右は歩行者スペースがあるので写真や動画を安全に取ることが出来ます。またハイキングトレイルがあり、ここからハイキングに行く人も多いようです。誰もいなかったけど、車が複数台停まっていました。
3.ランチは絶品シーフード
ここまでひたすら運転してきたのですが、すっかりランチが遅くなっていました。今回の旅の目的の1つであったシーフード。
ここではオイスターツアーも開催されていて、参加者は牡蠣の収穫体験をしてその場で採りたての牡蠣を食べられるそうです。
お店では飲食が出来るのはもちろんですが、新鮮なシーフードを持ち帰りで購入も出来ます。
今回私が頂いたのは、牡蠣6個にサーモンのお刺身、そしてムール貝です。
ムール貝は3種類の味付けから選ぶことが出来ます。選んだのはクリームソース。ぷりのぷりの貝が美味しいのはもちろん、貝の出汁がたっぷりのソースにパンをひたひたして最後までしっかり味わえます。
そして驚いたのは牡蠣の大きさ!とてもクリーミーであっという間になくなってしまいました。
たくさんのワインも用意されているので、お酒好きな方にはさらに満足ではないかと思います。
4.宿
この日はBichenoという町のAirbnbに泊まりました。町の中心部まで徒歩で行くことも出来、ビーチもすぐ近いというとても魅力的な立地にありました。
遅い昼食だったので、この日は夕食はなしにしてビーチ散策へ。
5.ビーチ
なんとこのビーチでは野生のペンギンを見ることが出来るそうです。見られたら嬉しいと思いましたが、残念ながら会えず。ペンギンツアーも開催されているので、確実に見たい人は参加してみると良いかもしれません。
ペンギンは見られるかは絶対ではないですが、とてもきれいな夕暮れのビーチは見逃せませんよ。
3日目 – Bicheno から Launceston –
1.人気のカフェで朝ごはん
Airbnbでゆっくり休んだ翌朝は、カフェで朝ごはんをとることにしました。カフェですが、衣類や雑貨も販売していました。グーグルレビューによると、「行列になり座れないことも多い」と書いてあったので開店早々に来店。その後も続々とお客さんが来ていたので、早めの時間に来ることをおすすめします。
ショーケースの中には美味しそうなペイストリーがぎっしり。
チョコクロワッサンとハムチーズサンドを注文。前日に頂いたロンセストンのベーカリーカフェのクロワッサンと比べると、少ししっとりめ。写真ではわかりづらいですが、チョコがしっかり入っていて美味しかったです。
2.Freycinet National Park
今回の旅のハイライトです!タスマニアのガイドブックには絶対と言えるほど載っている国立公園です。多くのガイドツアーが催行されていて日帰りでも楽しめるのですが、広大な公園は1日では回り切れません。公園内には高級ホテルやキャンプサイトがあり、ハイキングやキャンプを数日かけてゆったりと楽しむことも出来ます。
公園に行くには入場料を支払う必要があります。インフォメーションセンターで車のナンバープレートの登録をし、入場料を支払います。
インフォメーションセンターでは見どころやハイキングの注意事項などの案内をしてもらえるので、初めての人にも安心です。またお土産や防寒着の販売もしているのも嬉しいですね。
1)Wineglass Bay
タスマニア旅行といえばここ!と断言できるくらい多くの観光客が訪れる鉄板の場所です。名前に憶えがなくてもガイドブックなどで、写真を見たことある人がいるかもしれません。
ワイングラスベイの由来は、左右にある2つの湾によって陸地の部分が展望台からみるとワイングラスのように見えるからです。
展望台からみる景色がとてもきれいなのですが、そこまで40分ほどハイキングすることになります。と言っても整備されているので初心者でも歩きやすい道です。
最初はなだらかな傾斜ですが、だんだん階段が多くなり息切れをして休みながら進んでいく人がたくさん。道中では巨大な岩があり、自然の大きさに圧倒されます。
展望台からの景色は圧巻でした。スペースが広くとられているので、観光客が多くても写真がとりやすくなってるのが嬉しいポイントです。またベンチもあるので、素晴らしい景色を見ながらおやつを食べながら休憩も出来ます。
世界で一番美しいビーチにも選ばれたことあるワイングラスベイですが、多くの人は展望台だけ行きビーチには行きません。理由は往復で4時間はかかるのと、1000近い階段を上り下りするという過酷さと言えます。日帰りでは厳しくなると思うので、複数日滞在する人はぜひチャレンジしてみては?
2)Honeymoon Bay
ワイングラスベイと違い、水際へのアクセスがとても良いのがHoneymoon Bayです。海水が驚くほど透明で海底まで見れちゃいます。
BBQ台やベンチ・テーブルもあり、ピクニックを楽しんだり岩場を歩いたりと思い思いに過ごせます。
ワイングラスベイの展望台とは違い、下から見上げる山の景色が本当に美しいです。実は今回が2回目の訪問だったのですが、前回はワーホリの最後の時期でした。
思い出の場所に戻ると初心に戻れますよね。
なんて思い出にひたっていましたが、お腹が空いてきました。
3.ランチはまたシーフード
この日のランチは、前日に行ったシーフードのお店にまた行ってしまいました。連日でも行きたくなる美味しさなんです。
少し違うものを頂こうと思い、ホタテソテーと牡蠣を注文。ホタテは身がプリプリして歯ごたえがしっかりありました。ソースがバター醤油のような味で美味しかったです。
何を食べても美味しいので、このお店は絶対におすすめ!!
タスマニアで運転する時には〇〇に注意!
タスマニアは公共交通機関がほぼ都市にしかないので、周遊するにはレンタカーが必要になります。オーストラリアは日本と同じ「右ハンドル、左車線走行」なので、運転はしやすいです。
でもタスマニアだからこその注意点があるので、ぜひ念頭に置いておいて欲しいです。
それは野生動物の飛び出しです。オーストラリア全土で野生動物は多いのですが、特にタスマニアは群を抜いて多いと言えます。そのため動物との衝突事故が多いのです。
野生動物との事故を避けるためには…
- 夜間は運転をしない
- 夕暮れ、夜明けの時間から動物は活発になると覚えておく
- 下の標識がある場所では夕暮れから夜明けの時間(夜間)は時速65キロ以下で走る
安全にドライブ旅を楽しむために、十分に運転を気を付けてくださいね!
タスマニアは魅力がいっぱい
今回はロンセストンを起点にして、タスマニアの東北部を凝縮した旅を紹介しました。有名なところもあまり知られていない所も巡りましたが、日ごろの疲れを忘れるほど美しい自然を楽しめます。
ぜひ皆さんも遊びに行ってみてください!
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