オーストラリアでバンライフをしているAkiです。「バンで生活している」と言うと、よく聞かれる質問はトイレについてです。「トイレはついているのか?」「どうやって使うのか?」などいろんな質問をこれまで受けてきました。
この記事ではオーストラリアのバンライフのトイレ事情を紹介します。
オーストラリアのバンにトイレはついているのか?
「バン」と言っても、いろいろな種類があります。いわゆる日本のキャンピングカーもありますが、それより小さいキャンパーバンと言われるものなど様々なものがあります。
ちなみに私が住んでいるのは、キャラバンと呼ばれる牽引するタイプのトレーラーです。
いろんな種類があるバンですが、トイレの有無は大きさによると思います。例えば同じトレーラーでも小さいタイプはトイレがついていないことが多いですが、サイズが大きくなればついています。
私の相方は以前小さいサイズのトレーラーに住んでいたのですが、そこにはトイレがついていませんでした。
トイレがついてないバンは排泄どうするの?
公衆トイレや飲食店で使うことが出来るし、ほとんどのキャンプ場にはトイレがあるので、バンにトイレがなくても大丈夫といえば大丈夫。ですが、生理現象なのでいつ必要になるかなんてわからないし、やっぱりトイレがあると安心ですよね。
トイレがついていない場合、ポータブルトイレを購入して使う人が多いです。
ポータブルトイレはこんな感じで、四角い形です。上下のパーツに分かれるのですが、使用する時は上下しっかりと繋げて使います。フタを開けて座り、排泄をします。排泄物は下のパーツの方に落ちるようになっているんです。
このポータブルトイレはトイレがついていないバンを利用している人もですが、テントでキャンプする人も使えるので結構多くの人が持っている印象です。
トレーラーに付属のトイレ
それでは、トレーラーやバンに備えつけられているトイレを紹介します。備え付けのトイレも様々なタイプがあります。メーカーによって違うのはそうなんですが、トイレとシャワーが別々なのかによっても変わるんです。
私たちのトレーラーはシャワーとトイレが別々になっているので、トイレの外観自体は一般的なトイレと変わらないと思います。
大きく違うのは、一般的なトイレは水が張っていて流すと水が流れますが、トレーラーのトイレは水が張っていないということです。ポータブルトイレ同様、トレーラーのトイレは上下の2つのパートに分かれています。上はトイレの部分で、下は排泄物を溜める部分です。普段は上下の間は閉まっているので、匂いがすることはありません。そのため排泄をするときはレバーで閉ざされている部分を開いて、排泄物が下の汚物をためる容器に落ちるようにします。
水は流れますが、一般のトイレのようにジャジャーッと勢いよく流れません。ですが、汚物を排泄管を通して流すわけではないので(汚物が下の容器に落ちれば良いだけ)、そもそも水はそんなに必要ないです。またタンクに入っている分しか流れないので、あまり多くの水を使いたくないという背景もあります。
トイレの排泄物の処理方法
それでは一番気になるであろう、排泄物の処理の仕方について説明します。
1.容器を取り出す
外側の扉を開けて、容器を引き出します。
容器を取り出すと、中はこんな感じになっています。
容器の見た目はこんな感じです。右下部分にあるオレンジのノズルから、排泄物を捨てます。動かすことが出来るので、捨てるのも簡単に出来ます。
2.ダンプポイントで汚物を処理する
この青い四角いものは「ダンプポイント」と呼ばれる、汚物を捨てる場所です。田舎町に設置されていることが多く、誰でも無料で使えます。
ダンプポイントの使い方は以下の通りです。
1)ダンプポイントのフタを開ける
2)容器のフタを開けて汚物を出す
3)ダンプポイント備え付けの水道を使って、容器の中を洗い流す
ダンプポイントには水道が備え付けられているので、それを使って容器の中を洗い流すことが出来ます。
4)ダンプポイントの中を洗い流してフタをする
ダンプポイントの中に残った汚物を洗い流します。次に使う人が気持ちよく使えるように、きれいにしておきたいですよね。
3.容器を元の収納場所に戻す
ダンプポイントの見つけ方
排泄物をすてる「ダンプポイント」はどこにあって、どう探すのでしょうか?
ダンプポイントはキャンプ場だけでなく、オーストラリア中の田舎町にあります。田舎町なら1カ所はダンプポイントがあると言っても過言ではないと思います。道路標識にもダンプポイントがあるので、そのサインで探すことも出来ますし、キャンピングアプリで探すことも出来ます。
逆に言うと、キャンプ場の中にあることは珍しく、町の一角にあることが多いです。
トイレ処理なんて、どうってことはない
文章や写真だとわかりづらいなぁ、と思うアナタ。もしよかったら動画をご覧ください。
汚物処理なので確かに気持ちいいものではないですが、これもバンライフの日常です。私は看護師なので耐性があるのですが、相方は汚物を見るのは大の苦手です。でも自分の体から出た排泄物なので、責任を持って処理しなければなりません。
キラキラした生活に思われやすいバンライフですが、こんな一面もあるということを今回は紹介しました。
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